棚田はどこにある?
先日、和歌山でもわりと観光ポスターで見る、有田川町の「あらぎ島」に行ってきました。
ここは日本の棚田百選にも選ばれています。
とっても田舎にありますが、行く価値アリ、の素晴らしいスポットでした。
棚田の景色がとても好きなのですが、よく考えたら、秋田には有名な棚田スポットって無かったなと。
男鹿半島で主に棚田に感銘した覚えがありますが、ちょちょいとネットで調べたところ、「百選」は1つも秋田にありません。不思議。
田んぼが ありふれすぎてるから?と考えましたが、新潟にはいくつかあります。ますます不思議。
1つ考えられるとすると、秋田は平地が多く、今では名所となるような条件不利地にまで、大規模な田んぼを作る必要がなかったということです。当然、棚田が全くないわけではないんでしょうけど。
秋田の米というとまず大潟村がクローズアップされがちですが、あそこはまだできて50年。やはり特筆すべきは、大仙市、横手市の大平野だと思います。
そしてそもそも秋田県がある日本海側は、米を作るには天候に恵まれているため、全県に田んぼが広がると。とにかく秋田は昔から恵まれた土地だった、というのは昔から言われていることです。
一方、今は名所となっているような棚田がある場所は、やはりそれだけ、以前は(もしかしたら今も)恵まれた土地でなく、収量が少ないため山間部にまで田んぼを作ったんだと思います。
百選には、長野と宮崎が特に多いみたいです。大方、山間部なのだと思います。今では素晴らしい景色として有名ですが、棚田に整備する時には、それこそ命懸けだったのでしょう。
宮崎の日南市にある、坂元棚田なんて、感動するほど圧巻です。
それぞれに石垣が組まれています。作るのにどんだけかかったんだろうか……
しかもこのときは曇ってたけど、おかげでなんかマチュピチュみたい! 大変感動したのを覚えています。(こういうのってやっぱり写真で伝えるには限界があります)
他にも、宮崎の高千穂町の、街中から天岩戸神社への道すがらにある棚田も大変印象的で覚えています。
和歌山には百選に選定されている棚田はあらぎ島だけみたいなのですが、その分四季の景色を楽しみたいと思います。
そこに田んぼを作った先人たちに思いを馳せながら。